いよいよ始まる!Coincheck IEOの参加方法や流れを紹介
2021年7月1日、コインチェック株式会社はかねてから準備を進めていたIEOプラットフォーム「Coincheck IEO」の提供を始めます。
またこれに合わせて「Palette Token(PLT)」の購入申込みもスタートします。
日本で初めて行われるIEOということで注目していた人も多いと思います。今回は改めてIEOの特徴とメリットを簡単に押さえた上で、流れや参加方法を紹介します。
IEOの特徴とメリット
引用元:https://corporate.coincheck.com/2021/06/24/151.html
IEOはInitial Exchange Offeringの略で、企業が仮想通貨トークンを発行して市場から資金を調達する手段の1つです。
これまでにも仮想通貨による資金調達としてICOという方法がありました。しかしICOは企業が直接トークンを販売する形式であったため、投資家としては企業が投資対象にふさわしいか見極めるのが非常に難しいというデメリットがありました。
そこで近年、海外で注目を集めていたのがIEOです。IEOでは企業はトークンの販売を取引所に委託します(今回の場合はCoincheck)。取引所は事前に十分な審査を行った上で取扱いを決定するので、投資家はより安心して取引できます。
大きな値上がり益が期待できる
IEOを投資家の目線でみると、株式の新規上場(IPO)と同様に利益が出やすい投資と言えます。
IEOではトークンの上場前に、割安な価格で購入を受け付ける「抽選期間」が設けられます。安く購入できた仮想通貨を上場日、もしくはそれ以降に売却することで、値上がり益が期待できます。
またIEOは取引所の審査を通過した将来性のある企業が参加するので、数十倍など大きく値上がりするケースもあります。
関連記事:期待大!Coincheck(コインチェック)の日本初のIEOを解説
Coincheck IEOの概要とスケジュール
Coincheck IEOは取引所のCoincheckが新たに開始する仮想通貨トークンの取引プラットフォームです。2020年の夏にプロジェクトを発表し、1年の準備期間を経て2021年7月1日に開始します。
(2019年から準備を進めていたようです)
そして今回、Coincheck IEOプロジェクトの第一弾としてPLT(パレット/Palette)が取り扱われます。
PLTはマンガ・アニメ・スポーツ・音楽といったエンタメに特化したNFTプラットフォーム「Palette」で利用されるトークンです。
総発行枚数の23%をIEOで販売
PLTの総発行枚数は10億枚、その内の23%にあたる2億3,000万枚がIEOに割り当てられています。
販売価格は4.05円/PLTで、1口あたり1,000PLTから購入できます。
IEOの申込み上限口数は2,400口。約1,000万円で上限いっぱいの申込みができることになります。
日本初IEOのスケジュール|7月1日〜申込み開始
今回のIEOは以下のスケジュールで行われます。
日時 | スケジュール |
---|---|
2021年7月1日 12:00 |
購入申込み開始 |
2021年7月15日 18:00 |
購入申込み終了 |
2021年7月20日 | 抽選およびPLTの受渡し |
2021年7月27日 12:00 |
取引所でPLTの取扱いを開始 |
7月1日〜15日までがIEOの抽選購入の申込み期間です。
その後7月20日に抽選が行われ、当選者にはPLTの受渡しが行われます。1週間後の7月27日に取引所で取扱いが始まります。
初値で売って利益を確定したい人は上場のタイミングを押さえておくことが重要です。
Coincheck IEOへの参加方法
以下では具体的にCoincheck IEOで抽選に申込む方法を見ていきます。
大まかな流れは以下の通り。
- Coincheckでのアカウント開設
- 必要な金額(日本円)の入金
- 抽選への申込み
- メールとサイト上で結果の告知
まずCoincheck IEOに参加するにはCoincheckで口座開設をする必要があります。
口座開設の手順は公式の動画でわかりやすく解説されています。
「本人確認」が完了すると仮想通貨の売買ができるようになります。
口座開設後にに今回の申込みに必要な金額を入金して、期間内にIEOに申し込みを行います。
PLTの抽選に必要な金額は約4,000円〜1,000万円
先程も触れましたが今回のPLTのIEOの場合、
- 販売価格:1PLT=¥4.05
- 販売手数料:8%
- 1口あたりの数量:1,000PLT
- 申込み上限口数:2,400口
となっています。
1口約4,300円〜最大2,400口で約1,050万円が必要です。
申込み口数が多い方が当選確率が上がります。
CoincheckでIEOに参加する上で気になること・注意点
以下ではCoincheckでIEOに参加する上で予め知っておきたいことをまとめています。
払込通貨は日本円
IEOで払込に利用できる通貨は「日本円」です。例えばすでにCoincheckの口座で管理しているビットコインなどの既存の通貨を払込に充てることはできません。
保有している仮想通貨を日本円にする(売却する)とき、利益が出ている場合は雑所得として課税の対象になります。
IEOはかなりの高倍率が予想されるので、落選する確率の方が高いでしょう。「利益を確定してまでIEOに参加するかどうか」は慎重に見極める必要があります。
PLTはCoincheck以外にも上場される可能性大
PLTが利用されるNFTプラットフォーム「Palette」の運用には、Coincheck以外の取引所も参加しています。
また先のスケジュールの上場日(7/27)の欄には「”取引所で”PLTの取扱いを開始」と記載されていることから、Coincheck IEO以外の取引所でも上場される可能性が高いです。
上場される取引所が多ければ、より大きな値上がりが期待できます。
口座開設の本人確認はアプリからがおすすめ
IEO開始によって、多くの人がCoincheckに申し込むことが予想されます。
Coincheckの本人確認は「iOS/Androidアプリからの申し込み」と「Webからの申し込み」の2種類があります。
Webからの申込みは審査が完了した後に発送されるはがきを受け取ることで完了しますが、アプリからの申込みでは審査完了ですぐに口座が使えるようになります。
審査を手早く済ませたいならアプリからの申込みがおすすめです。
Coincheck IEOで仮想通貨投資がより身近に
コインチェックは今回のIEOについて「日本の暗号資産投資家がより安全かつ簡単に国内外の有望なプロジェクトへ参加できる環境を提供することで、暗号資産・ブロックチェーン関連のプロジェクトを支援し、暗号資産市場の更なる発展に貢献してまいります」と、その意義を説明しています。
これまでのIEOは海外取引所の口座が必要で少し敷居が高いものでした。今回のCoincheck IEOの開始で、日本人にも身近な投資になっていくと思われます。