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法人化(法人成り)後の銀行口座開設のタイミング・選び方について

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法人化(法人成り)後の銀行口座開設のタイミング・選び方について
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法人を設立し、会社として事業を行う場合には
法人口座が必要となります。
個人事業で銀行口座を使っている場合も、
その個人口座を法人口座に変更する事は出来ないので、
新たに口座を作る必要があります。

そもそも銀行をどういった基準で選べばいいのか?
大きく分けると銀行や信用金庫・ネット銀行などがありますが、
自社に合った銀行はどれになるのかを見ていきます。

その前に、
まず、会社を設立するときに、
どういったタイミングで法人口座を作るのかを見ていきましょう。

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法人口座開設の流れと必要書類。

例えば、法人の設立日が8月1日の場合です。

8月1日に登記申請(会社設立日)をするので、
登記が完了するのはその日から3日~2週間程度となります。
(法務局の混み具合で日数は結構変わります)

この場合、
8月1日に登記申請(会社設立日)し、8月10日に登記が完了して
履歴事項全部証明書(謄本)が手元にくるとします。

この書類が口座開設には必要ですので、そこから法人口座の開設の手続きを進めることになります。

8/1(登記申請) ⇒ 8/10(登記完了) ⇒ 法人口座開設の手続き

法人口座の開設は、個人で取引があるところだと
即日から翌日に出来る場合もありますが、
通常は1~3週間程度はかかります。
余裕をもって、会社設立日から約1か月後くらいに法人口座が出来上がるくらいに思っておく方が良いです。

口座開設に必要な書類一覧

法人の口座開設には個人のときよりも必要な書類が多いです。
どういったものが必要かをみていきましょう。

どの金融機関でも必要な書類

これらの書類は基本的に必要とされます。

・履歴事項全部証明
・会社の定款(認証を受けたもの)
・法人の印鑑証明書
・本人の身分証明書
(運転免許証、健康保険証等)
・銀行印に使用する印鑑

追加で求められる事がある書類

他には次のような書類も必要になる事があります。
金融機関によって違いますので、それぞれ確認が必要です。

・許認可が必要な場合の許認可証
・法人設立届出書・青色申告承認申請書
・事務所の賃貸借契約書
・株主名簿

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どこの金融機関で口座を開設するべきか?

金融機関に口座を開設する場合、様々な選択肢がありますが、
それぞれの特徴を見ていきましょう。

都市銀行

三菱東京UFJ銀行
三井住友銀行
みずほ銀行
りそな銀行

都市銀行は、ATMや店舗が多いので便利です。
取引先が都市銀行を利用している割合が多い場合は、
都市銀行の口座があると使いやすいですね。

ただ、一般的に審査は厳しいですし、手数料も高いです。
とはいえ新規に設立した法人の事例でみると、断られているのはそんなにありません。

信用金庫

数はたくさんあります。
大阪市信用金庫・大阪シティ信用金庫・北おおさか信用金庫などがあり、
各都道府県ごとにあるので、事務所や店舗から近いところが候補になります。

信用金庫は、融資の話を持って来てくれたり、
フットワークが軽いのが特徴です。

設立1期目から信用金庫の方から融資の話
ある事も珍しくありません。

ただ、お付き合いがあった方がいいといっても
いいときには貸してくれますが、悪くなったら付き合いがあったとしても
関係ありません。

これはどこの金融機関でもそうですが。
あまり気にしすぎない方が良いです。

ネット銀行

特徴としては、手数料が安いです。

あと、
ジャパンネット銀行と住信SBIネット銀行・楽天銀行は、
インターネットバンキングが無料で利用できます。
※都市銀行や地方銀行・信用金庫では、月額2,000円前後の手数料がかかってきます。

ネットバンキングの中でもお得なのが、
GMOあおぞらネット銀行です。

他行宛振込手数料が145円(税込)と安いうえに、
2021年12月1日からは、
設立1年未満の法人は、月20回まで振込手数料が無料となります。

急ぎの場合でも最短即日で口座開設が可能なので、
振込用の口座として使えます。
GMOあおぞらネット銀行

法人の口座開設を断られる場合

次のような場合には法人の口座を開設できない事もあります。
また、その他固定回線の有無などもポイントの一つとしてみられます。

資本金の額が少ない場合

あまりに資本金の額が少ないと印象は良くはありません。
少なくとも数10万円、100万円以上にはしておきたいところです。

本店住所の実態がない

登記上の住所を利用(バーチャルオフィスなど)していて実態は別のところで事業をしている。
こういった場合も印象はよくありません。

もちろん、真っ当な事業をしている人がほとんどなのですが、
振り込め詐欺やオレオレ詐欺などで利用する場合もあるため、
金融機関も警戒している部分があります。

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銀行の選び方についてのまとめ

管理の面からすると、
1つの口座に絞ると圧倒的に楽です。
資金の流れがシンプルですし、入金管理など把握がしやすいです。
2つ以上あると、口座間のお金のやり取りが出てきて手間がかかりますので、
設立当初は多くても2~3口座あれば充分です。

あと、融資を考えているのであれば、
信用金庫の口座を開設して利用し、関係を作っておくのがおすすめです。

他には個人としてよく利用している金融機関も便利ですね。

取引先との関係上必要ないのであれば、ネット銀行だけの開設でもOKです。
それだけでいけるのであれば手数料も最小限で一番能率的ともいえます。

 

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会社設立を終えた後に関与させて頂いた場合に、

『なぜ株主はこのようにしたのだろう?』
『役員の決め方や、決算期はこの月の方が良かったのに』…

など、事前にアドバイスをすることにより、より良い状態や節税
となっていたのにという事が多々ありました。

事業を本格的に始める会社を作る段階でその土台部分をしっかりと
築いていくことが重要です。

大阪会社設立相談センターでは、事業を始めた後の事を想定し、
長期的な視点で会社を軌道に乗せるお手伝いをしています。

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