収入と所得の違い。年商って?
会社の規模や業績を表現するときや、
サラリーマンの給料の話などででてくる、
年商という言葉。
あと、
収入と所得。
これらがどう違うか?
意外とあいまいな人が多いんじゃないかと思います。
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収入と所得の違いについて
自営業者を例にすると分かりやすいです。
例えば、
個人で花屋さんを営んでいる場合、
収入金額は、
お花の売上金額となります。
これに対して
所得は儲けの部分と思っていただくと
分かりやすいかと思います。
具体的には、
収入(売上)から仕入れや経費を引いた後の金額です。
所得=収入ー仕入ー経費
収入=お花の売上
仕入=お花の仕入
経費=家賃や消耗品・給料などその他の経費
このように収入と所得は全く違います。
収入がマイナスという事は基本的にはありませんが、
経費がかさみ赤字の場合などは
所得がマイナスという事になります。
あと、年商ですが、
このお花屋さんの例でいくと、
収入と所得のどちらに近いでしょうか?
年商だけでは業績が良いかどうかは判断できない
年商は
1年間の売上合計ですので、
今回の例では、収入と同じ意味という事になります。
先ほどのお花屋さんの例でいくと、年間のお花の売上合計という事になります。
この年商という言葉ですが、
大きければ絶対にいいというものでもありません。
年商10億円というと、
いい会社という感じでイメージはいいかと思います。
ただ、
年商10億円で、
所得(儲け)がマイナス 3,000万円の会社
という事もありますし、
逆に
年商1億円で、
所得(儲け)がプラス3,000万円の会社も
あります。
単純にこの2つを比べると年商1億円で所得(儲け)が
3,000万円ある方がいいですよね。
年商で企業の規模はある程度分かりますが、
その会社が儲けているかどうかは別問題ということです。
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サラリーマンの場合の収入と所得
サラリーマンの場合、
収入というより、
年収○百万円というように表現することが多いですね。
この場合の年収(収入)は、
社会保険や税金などが控除される前の額面の金額となります。
(振り込まれる手取りの金額とは違います)
これに対して、サラリーマンの所得金額。
こちらは、
所得限度で給付を受けるなどといったときに
使う事があります。
例えば、児童手当の受給は、
この所得金額によって受給金額がかわります。
計算方法としては、
所得金額=収入金額―給与所得控除額
という計算です。
この給与所得控除額というのは、
サラリーマンの必要経費として
税法上認められている部分となり、
収入金額から引きます。
例えば、年収600万円のサラリーマンの場合、
給与所得控除額は174万円ですので、
所得=600万円ー174万円で、
所得金額は426万円という事になります。
給与所得控除は、収入によってかわりますが、
こちらの表で計算します。
【平成28年分】
給与等の収入金額 (給与所得の源泉徴収票の支払金額) |
給与所得控除額 | |
---|---|---|
1,800,000円以下 | 収入金額×40% 650,000円に満たない場合には650,000円 |
|
1,800,000円超 | 3,600,000円以下 | 収入金額×30%+180,000円 |
3,600,000円超 | 6,600,000円以下 | 収入金額×20%+540,000円 |
6,600,000円超 | 10,000,000円以下 | 収入金額×10%+1,200,000円 |
10,000,000円超 | 12,000,000円以下 | 収入金額×5%+1,700,000円 |
12,000,000円超 | 2,300,000円(上限) |
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収入と所得の違い・年商についてのまとめ
このように同じ数字でも
前提によって変わってきます。
例でもありましたが、
年商10億円で所得がマイナス3,000万円の会社と
年商1億円で所得がプラス3,000万円の会社、
どちらが儲けているかというと、年商1億円の会社です。
もちろん、そこだけでは判断できないのですが、
年商の数字だけに惑わされない事は必要です。