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起業で成功する4条件+1【税理士が解説】

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10年ほど前ですが、元ライブドアの堀江貴文さんが「起業で成功する4条件」をご自身のブログで公開されています。

今回はさらに1つ加え、起業の際に抑えておきたいポイントを5つ紹介します。

私はこれまでに多くの起業や会社を設立される方のサポートをさせていただき、その様子を間近で見てきました。今回紹介するポイントは、成功する起業に共通する大切な考え方となります。

動画でも解説しています。

 

起業で成功する4条件+1

 今回紹介する起業で成功する条件は以下の5つです。

  1. 利益率が高いビジネス
  2. 在庫を持たないビジネス
  3. 定期収入があるビジネス
  4. 初期投資が少ないビジネス
  5. 固定費が少ないビジネス

どれも成功する起業の本質を捉えている、大切な考え方だと思います。

一つずつ詳しく見ていきましょう。

その1:利益率が高いビジネス

成功する起業の1つ目は「利益率が高いビジネス」を行うことです。
例えば、年間売上が1億円のビジネスを考えてみましょう。

仮に利益率が10%だったとしたら粗利益は1,000万円になります。

売上 1億円 – 仕入れ 9,000万円=粗利益 1,000万円

対して、粗利益率が100%のビジネスがあった場合、仕入れはゼロなので、1億円が粗利益となります。

売上 1億円 – 仕入れ 0円=粗利益1億円

同じ1億円の売上があっても利益率の差で利益の残り方が大きく変わります。(もちろん、ここから費用などが差し引かれます。)

売上が増えれば利益もさらに増えます。シンプルな考え方ですが、利益率が高いビジネスは成功する起業の大原則です。

ポイント

同じ売上でも利益率が高ければ残る利益は大きくなる

その2:在庫を持たないビジネス

2つ目は「在庫を持たないビジネス」です。

在庫を持つビジネスには、

  • 売れ残り
  • 管理費用の発生
  • 資金繰りの悪化

といったリスクがあります。

在庫を持つビジネスは、商品によってはどうしても売れない商品が出てきます。もちろん売れ残った在庫は損失となります。

また、多くの在庫を抱えると、倉庫代などの保管に関わる費用が発生しますし、商品の管理にもコストがかかるようになります。

さらに、在庫を持つビジネスは基本的に、仕入れをしてから売ることになるので、先にお金が出ていきます。結果、資金繰りが悪化するリスクもあります。

一方で在庫を持たないことで、上記のデメリットがすべて解消されます。

ポイント

在庫を持たないことで売れ残り、管理費用、資金繰りのリスクを低減できる

その3:定期収入があるビジネス

定期収入があるビジネス」も起業の成功には欠かせない考え方です。
定期的な収入があると、毎月の収入のブレがなくなり先の見通しが立てやすくなります。

定期的な収入がない事業だと、外部環境の変化などによって売上が一気になくなってしまう可能性もゼロではありません。

近年「サブスクリプションサービス(一定期間の利用権として料金を支払うサービス)」を行う企業が増えているのも、安定した収入が見込めるという点で合理的だからです。

【主なサブスクリプションサービス】

  • Amazonプライム・ビデオ…動画・映画
  • Spotify…音楽
  • dマガジン…雑誌・漫画
  • Apple Arcade…ゲーム
  • MECHAKARI(メチャカリ)…洋服のレンタル

定期収入が売上の柱になれば、安定したビジネスを展開できます。

ポイント

売上の一部でも定期収入があることで経営が安定する

その4:初期投資が少ないビジネス

4つ目は「初期投資が少ないビジネス」です。

初期投資が多いビジネスはその回収までに時間がかかるというデメリットがあります。

例えば

  • 初期投資が1,000万円
  • 年間の利益が300万円
  • 税金などを差し引いた、手元に残るお金が200万円

というビジネスの場合、初期投資を回収するのに5年かかることになります。

仮に初期投資がほとんどない事業であれば、1年目から手元に利益を残すことができます
初期投資が少ないことは、起業失敗のリスクを大きく低減させてくれます。

ポイント

初期投資を抑えて早い段階から利益が残る状態をつくる

プラス1:固定費が少ないビジネス

最後に付け加えるのが「固定費が少ないビジネス」です。
ビジネスを成功させる上で毎月の固定費を最小にすることは非常に有効な考え方です。

ここで言う固定費とは「売上が増えても減っても、常に一定の負担がかかるもの」を指しています。
例えば家賃、水道光熱費、通信費、人件費などが挙げられます。
これらは、売上の上下に関わらず必要となってくる費用です。

固定費を最小限にしておくことで、売上が上がらない期間が続いたとしても、事業を継続すしやすくなります

※一方で変動費は「売上が上がれば増える費用」です。仕入れや旅費交通費などがありますが、これらは売上と一緒に発生する(増える)ものなので「必要なもの」と考えます。

ポイント

固定費を抑えれば、売上がなくてもマイナスを最小化できる

まとめ

最後に改めて起業で成功する4条件+1をまとめておきましょう。

  1. 利益率が高いビジネス
  2. 在庫を持たないビジネス
  3. 定期収入があるビジネス
  4. 初期投資が少ないビジネス
  5. 固定費が少ないビジネス

どれも成功する起業には欠かせない大切な考え方です。
逆を返せば上記のポイントを抑えるほどリスクが少なくなるともいえます。

 

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