住宅ローンの繰り上げ返済は得なのか!?住宅ローン控除との比較
住宅ローンの利率が、今かなり低いです。
住信SBIネット銀行で見ると、変動利率で0.415%です。
(令和2年3月現在)
10年前には既に変動金利で1%を切っていた住宅ローンですが、
今はさらに下がり0.415%。
本当にこれ以上は下がらないだろうという段階に来ています。
年末調整や確定申告などで住宅ローン控除をしている人が多いのですが、
この住宅ローン、繰り上げ返済も出来ますが、早く返していった方がいいのでしょうか?
動画での解説はこちらから
住宅ローン控除で借入額の1%が控除される
住宅ローン控除は1年目は確定申告が必要です。
2年目以降は年末調整で調整するので確定申告は不要です。
自営業の人は年末調整がないので確定申告になりますね。
1年目に確定申告をすると、住宅ローン控除の計算明細書を税務署から残りの9年分
送られてきます。
2年目以降に年末調整をする人は、その明細書と10月や11月頃に金融機関から送られて来る
年末残高証明書と一緒に年末調整の際に提出し、控除する事になります。
住宅ローン控除でどれくらい税金がすくなくなるの?
この住宅ローン控除で控除される金額ですが、
簡単にいうと、購入額と借入額の少ない額の1%になります。
これが10年間続くイメージです。
例えば、住宅購入額が3,000万円の場合です。
住宅ローンが2,700万円だとすると、少ない方の金額は住宅ローンの2,700万円
この1%は27万円になるので、27万円を住宅ローン控除として税額控除できます。
これが10年間続くので10年で2~300万円くらい税額が少なくなる事になります。
この住宅ローン控除は税額控除なので、税額そのものを引きます。
国民年金なども全額控除ですが、税額控除ではなく所得控除になるので、税金をかける前の金額です。
この住宅ローン控除は、税額そのものが減るので強力です。
住宅ローンは繰り上げ返済しなくてもいいのでは!?
住宅ローン控除は10年間あるので、ほとんどの場合はその期間は繰上返済をする効果が少ない場合が多いです。
繰上返済はトータル利息を減らすためですが、住宅ローン控除が強力なので、その間は繰上返済してまで返済する必要はありません。
住宅ローンに入っている場合は団信保険にも入っているので、もし借りている人が亡くなった場合にも、通常はその保険で住宅ローンが返済されることにもなります。
10年たったあとは・・・
10年たったらどうするか?ですが、
資金に余裕があって、返したいならば返せばいいですね。
ただ1%もない利率なので、そのままでもいいかと思います。
住宅ローンはかなり低利率で優遇されています。
普通に事業資金で借入しようと思うと、まず1%以内というのはほぼありません。
2~3%の場合もありますし、利率は低くても保証協会の保証が必要で
別途保証料が必要となったり・・・
繰上返済する資金を借入利率の1%以上の運用が出来ればプラスな訳です。
ただ、利率が上がる対策として返せる準備をしておくに越したことはありませんし、精神衛生上も資金に余裕がある状態では返済を進めるのが良いと思います。
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まとめ
住宅ローン控除をしている場合は、少なくともその適用がある10年間は繰上返済をしてもあまり効果がない場合が多いです。
1%以下のような低利率の場合に繰上返済をするときは、住宅ローン控除のある10年がたった後で良いというのが基本的な考え方となります。
といってもローンというのは早く完済したくなるものですよね。